アイランドな日々

ギタリスト岡本博文のブログです

Okamoto Island初夏のツアー終了

7月15日から4日間。Okamoto Islandの濃いツアーが、終わりました。今回は、さらに演奏もパワーアップ!いずれも最高のパフォーマンスが出来たと思います。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!それにしてもハードなスケジュールでした。

初日は、徳島ブランドゥブラン 。淡路島から大きな橋を渡って徳島に入ります。この橋を渡ると四国に来たなあ〜。と思います。

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ブランドゥブランのオーナー、ジュンちゃんは、カラオケで鍛えた歌声を佐伯準一(キーボード)さんが見初めて、いつしかここでやるときはゲストで入ってもらいます。もう一人は早知さん。彼女のソウルフルな歌声もなかなかのもんです。

バンドは、初日から全開です。ちょっとそれぞれの活動が続いて久しぶりに集まるのですが、今回も、リハーサルの最初の曲から、前回の中国地方のパフォーマンスより進化しています。よほど勤勉なメンバーなんでしょうか?(笑)
確かに、荒玉哲郎(べース)氏は「なにわジャズ大賞」を今年受賞。ヤヒロトモヒロ(パーカッション)もラテン=グラミーで6位ノミネート。そればかりか、南米のグラミー並みに権威ある賞でウーゴ=ファトルーソ(p)とのグループで1位を獲得したそうです。確かにみんなノリに乗っています。

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徳島は、美味しいものも多く、近所の居酒屋で打上りました。もう何回も一緒にやってるので、飲めば無礼講です。楽しかった。長い一日だったのでヤヒロ氏と荒玉氏は、さきにホテルへ。自分の体調管理も大事な仕事の1つ。毎日飲み歩くのがツアーと言う訳じゃ有りません。まあ、だいたい飲み歩きますが。(笑)

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翌朝、6時45分ロビー集合。8時出航の「南海フェリー」で和歌山に移動します。前の日に、人づてに桑名正博(ヴォーカル)さんが倒れられた事を知り、晴子さんのことが心配でした。「こっちは大丈夫」と連絡し、メンバーと会うとすでにTVなどで大ニュースになっているとの事。さらに心配は広がりますが、今は一生懸命演奏するだけだ。と話しました。2時間、思い思いに過ごした船での移動です。

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和歌山オールドタイムでは、昼間はヤヒロトモヒロ(パーカッション)のワークショップ。いつもシャイで無口なヤヒロ氏が「トークショー」ばりに滑舌も良く喋りまくりびっくりです。話しも面白い。僕が初めて聞く話しも多く、満員のお客さんは、小学生から年配の方まで大きくうんうん、うなづいていました。彼のパーカッションワークショップは、是非、またやりたい。やってほしい。日本の音楽好きな人みんなに聞いて欲しい話です。終わってヤヒロ氏と「Okamoto Islandとしてもワークショップやりたいね」と話しました。ここのところ、自分たちが多少未熟であっても、自分たちが得て来たものを若い世代に伝えたいね。ってよく話しするんです。今回はヤヒロ氏のプロデュース能力にも拍手を送りたいです。写真はまさに満場のお客さん。

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夜は、Okamoto Islandのライブです。『海の日』ですから。Okamoto Islandも張切ります。さて、オープニングアクトの『ル=フォンク』というファンキーバンドが、素晴らしかった。女性ドラマーが、まるで黒人ドラマーみたいにビートが座って、相方のベースの人もちょっとマネ出来ない素晴らしいベーシストでした。和歌山ジャズプレイヤーズ協会の協力も有り、まさに満員状態。古くからの友人も駆けつけて下さり、とっても嬉しい。ライブハウスの音響もとっても良い。僕らも集中して演奏が出来ました。お客さんから「オールドタイムの伝説的な夜になった」とmailが来た。とっても嬉しかった。
確かに千秋楽のような盛り上がり!
しかし、ここだけの話しも有るんです。僕は1部の最後の曲で弦を切りましたが、弦を変える道具を楽屋に忘れて来たんです。鍵は荒玉氏のポケットの中!今、彼のフューチャリングのソロが始まったばかりです。慌てましたが、会場の一番後ろに置いたギターケースに弦は入っていたので、手巻きで何とかしました。5年ぶりぐらいにステージで弦を切りました。油断は禁物、という話しです。それでも聴きごたえのあるソロを弾く続けてくれた荒玉氏にあらためて感謝。 

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さて、連休明け、京都は祇園祭巡行の日です。晴子さんは直前まで待ちましたが、ライブには来れなくなり、インストだけのバージョンです。しかし、災い転じてなんとやら。ツアー二日前に書き上げた曲を「えい!」とばかりに本番で演奏しました。曲は、本番で育つもの。初日はいずれ来るものなので。上手く行きましたが、5人が譜面を凝視している様は、たぶんおかしな見物だったでしょう。演奏はさらにヒートアップ。満員のお客さんに「なんだかポカ〜ンとしました」と言われた。この日の『パッション=フルーツ』のマーティーとヤヒロ氏のバトルが凄かった。最近は「キエレス=マテ」の頭でもパーカッションとドラムのグルーブセッションがあるのだけど、コンビネーションが尋常でなかった。素晴らしい。

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終演後、ジャズ=シンガーのギラ=ジルカさんとばんばひろふみさんが、Okamoto Islandの京都Live Spot RAGのライブの後、やってきてくださいました。ばんばさんとは、来週レコーディング。ギラとは、たぶん17、18年ぶりの再会。全然変わってない。最近はFBでなじみになってなんだか距離が縮まってきてました。懐かしい。

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最終日は、名古屋スターアイズです。いつも来ていただいている皆さんが、勢揃い。嬉しい一日でした。毎日続いた千秋楽のような盛り上がりも本当に千秋楽。
バンドは、少し落ち着きを取り戻し、ちょっと肩の力が抜けてゴージャスな、時の流れ去るのをもったいなく思うような時間が過ぎて行きます。「嫌なことがあったけど、吹き飛んだ」そんなメッセージを貰いました。そう、どんなときもスカッとさせますぜ。それがOkamoto Islandなのだ。